映画『リュウグウノツカイ』感想文

8月2日〜15日まで新宿K's cinemaにて上映をされていた映画『リュウグウノツカイ』を観ました。

『リュウグウノツカイ』はアメリカの小さな漁村で実際に起きた女子高校生集団妊娠騒動から着想した作品。
作品情報はこちら



東京での上映は終わりましたが、関西方面ではこれから上映とのこと。

ということで、作品情報に書かれている内容以上のネタバレをしないようになるべく気を付けつつ、以下感想文。


『リュウグウノツカイ』はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014 オフシアター・コンペディション部門にて北海道知事賞を受賞した作品。
女子高生の集団妊娠について描かれているこの作品をピックアップするなんて、知事ってばどういう人なんだろう!? なんて観る前も思ったし、観た後もその疑問は変わらず。
でも、それは良い意味で。

そもそも、制作側はなんで女子高生の集団妊娠を題材にしたの?
という疑問も観る前にあって。
観に行く前にインタビュー記事とかでそのことに触れていたりしないかなと思って調べたらあった。
女子高生の集団妊娠騒動を映画化。監督デビュー作で攻めに出た新鋭監督に迫る! | Walker plus

で、この記事に「重い人間ドラマではなく、アメリカの事件のように、ノリで妊娠活動をするという内容の映画です。だから、女優さんたちには、妊娠活動というのを深く考えず、『スウィングガールズ』(04)のブラスバンドが妊娠になっただけだと説明しました」(引用)
って書いてあって、じゃあ構えた気持ちで行くんじゃなくて気軽に行っちゃおうっていう感じで観に行った。


実際軽い気持ちで観に行っても大丈夫だったし、それでいて観た後に「残るモノ」が多かった。
笑ってしまうシーンなんかも多々あったりする一方で現実社会で実際に起こったら眉間に皺がぎゅっと寄ってしまうような小さいようでいて結構大きい、大事なところにある人間関係の歪みとか社会の問題もちょこちょこと作中では起こっていて。
その問題のなかで生活をしている(していた)女子高生たちの彼女たちによる彼女たちの生きていくための革命の物語だったんだな、と自分の心の中に残ったモノを振り返ってみて。

こうして振り返ってみたことで、なんてすごい台詞だったんだ! と感じたのが予告編にも入っている
「つくろうよ、私たちの国」
という言葉。

「私たちの国」なんて、ちょっと大げさなんじゃないのかな、なんて一寸の間思ってしまった私は女子高生だった自分がわりと遠くのほうへと離れてしまっていたのだな、と感じたり。

女子高生ってある種、期間限定の生き物なんだと思う。

これらを踏まえると作中後半、テレビがきて、集団妊娠した女子高生たちにインタビューをするシーンがとてつもなく輝いてくる。(これも予告シーンに少し映っている。)。
アナウンサーは女性で彼女もまた過去女子高生だったはずなんだけど、女子高生たちと全く通じ合えなくてヒステリーを起こしてしまう。
当然、女子高生たちはなんでアナウンサーの女性がヒステリーを起こしたか分からない。

ほんの数分のシーンなんだけれども、これを書いている今もこのシーン最高だったなって感じている。
もしかすると最高だったなって思えなくなっちゃう自分がいつかはくるのかもしれない。
なんだかそれって嫌だなって思うんだけど、そうなった時にリュウグウノツカイがやってきて、ハッとしたりするかもしれない。


作中に使用されている音楽もどれも印象強くてカッコ良かった。

ryu.jpg


写真は新宿K's cinema さんに飾られていた映画で使用されたリュウグウノツカイ。
作ったのは特殊造形の織田尚さん。
お触りも可だったので、勿論触る。表面が意外とむにむにしていた。


ちなみに。
映画『リュウグウノツカイ』の監督、ウエダアツシさん。
NHK Eテレ 木曜 24:20〜「青山ワンセグ開発」内
9月4日(木)より放送される『前野クンの中の人』の監督もされているそう。
こちらはコメディらしい! 気になる!



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